プルーフ・オブ・ステークとステーキングの基本
プルーフ・オブ・ステークは、マイニング機器の代わりに預けた(ロックした)コインでブロックチェーンを守る仕組みです。イーサリアムは2022年9月からこの方式を使っています。このレッスンでは、その仕組みとステーキングに伴うことを説明します。
電気の代わりに担保
プルーフ・オブ・ワークでは、マイナーが電気を使ってブロックを追加する権利を得ます。プルーフ・オブ・ステークでは、バリデーターと呼ばれる参加者がコインを担保として預けます。この担保がステーク(賭け金)です。
イーサリアムでバリデーターになるには、少なくとも32ETHが必要です。誠実なバリデーターは報酬を得て、不正をしたバリデーターはステークの一部を失います。
ブロックの作られ方
イーサリアムの時間は12秒ごとのスロットに区切られています。
- 各スロットで、1人のバリデーターがランダムに選ばれてブロックを提案します。
- 他のバリデーターの委員会がブロックを確認し、投票します。
- ステークされたETH全体の3分の2にあたる票が一致すると、それ以前のブロックが確定(ファイナライズ)します。
確定したブロックを覆すには、攻撃者はステークされたETH全体の少なくとも3分の1を失わなければなりません。ビットコインにとっての電気代と同じく、これが抑止力になっています。
報酬とペナルティ
- 報酬。 バリデーターはブロックを提案・確認することで新しいETHを得ます。利率はステークされているETHの量によって変わり、2026年10月時点では年約2.5%でした。
- ペナルティ。 オフラインになったバリデーターは報酬を逃し、少額を失います。
- スラッシング。 たとえば矛盾する2つのブロックに署名するなど、不正が証明されたバリデーターは、ステークの一部を破棄されて除外されます。
報酬はETHで支払われます。ETHの価格が下がれば、ステークと報酬の価値も一緒に下がります。
ステーキングの方法
| 方法 | 必要なもの | 鍵を持つのは |
|---|---|---|
| 自分でバリデーターを運用 | 32ETH、機器、技術的なスキル | 自分 |
| ステーキング代行サービス | 32ETH | 引き出し用の鍵は自分。運用は事業者 |
| プール型・リキッドステーキング | 金額は自由 | スマートコントラクトやプール |
| 取引所経由 | 金額は自由 | 取引所 |
表の下に行くほど手軽になり、そのぶん信頼しなければならない相手が増えます。プールではスマートコントラクトのリスクが、取引所では会社の破綻や出金停止のリスクが加わります。
やめるのもすぐにはできません。ステークしたETHは順番待ちの列を通して引き出され、大勢が一度にやめるときは時間がかかることがあります。
プルーフ・オブ・ワークとの比較
プルーフ・オブ・ステークによって、イーサリアムのエネルギー使用量は約99.95%減りました。専用のマシンも不要になりました。
批判する人たちは、プルーフ・オブ・ワークより歴史が浅く、仕組みが複雑だと指摘します。また、大手のプールや取引所がステークの大きな割合を握っている点も挙げています。2026年10月時点で、ETH全体の3分の1以上がステークされていました。
ステーキングの報酬は、保険で守られた銀行預金の利息のように確実な収入?
プルーフ・オブ・ステークでは、バリデーターが自分のコインをリスクにさらします。ステーキングで報酬を得られることもありますが、手軽な方法ほど信頼すべき相手が増えます。
出典
- ethereum.org: Proof-of-stake
- ethereum.org: Staking
- ethereum.org: The Merge
- ethereum.org: Pectra upgrade
- ethereum.org: Timeline of all Ethereum forks
2026年10月8日にこれらの出典と事実を照合済み。
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