セキュリティチェックリストと、問題が起きたときの対処法
この最後のレッスンは2部構成です。前半は、このコースで学んだすべてのチェックリスト。後半は、問題が起きてから最初の1時間にすべきことです。
チェックリスト
アカウント
- 取引所のアカウントごとに別のパスワードを使い、パスワードマネージャーに保存している。
- 二要素認証には、SMSではなく認証アプリかセキュリティキーを使っている。
- メールアカウントも同じように守っている。
- 出金のホワイトリストを有効にしている。
鍵
- シードフレーズはオフラインで書き留め、写真もクラウドのコピーもない。
- 2部目を別の場所に保管している。
- バックアップから復元して、使えることを確かめた。
- 資産は、サイトに接続しないウォレットに置いている。
習慣
- サイトにはブックマークからアクセスしている。
- 送金のたびにアドレスとネットワークを確認し、少額でテストしている。
- 署名する内容を読み、古い承認を取り消している。
- 計画があることを家族が知っている。
達成状況のページで、1つずつチェックを入れられます。
問題が起きたら
すばやく、順番どおりに動きましょう。泥棒は、ウォレットを数分で空にする自動化ツールをよく使います。
シードフレーズが漏れたかもしれない
サイトに入力してしまった、写真を撮ってしまった、バックアップが動かされていた、といった場合です。
- 安全な端末で、新しいシードフレーズの新しいウォレットを作ります。
- 古いウォレットから新しいウォレットへ、価値の高いものから順にすべて送ります。
- 古いフレーズは二度と使いません。
何か起きるかどうか様子を見てはいけません。フレーズは変更できず、捨てることしかできません。
怪しいものに署名してしまった
- ブックマークかブロックエクスプローラーから、トークンの承認を管理するツールを開きます。
- いま与えた承認と、心当たりのない承認を取り消します。
- 何に署名したのかわからなければ、残りの資産を新しいウォレットに移します。
取引所のアカウントに侵入された
- 公式サイトから取引所に連絡し、アカウントの凍結を依頼します。
- まずメールのパスワードを、次に取引所のパスワードを変えます。
- 二要素認証の方法を入れ替えます。
- 見覚えのない出金先アドレス、端末、APIキーがないか確認します。
詐欺師にお金を送ってしまった
- 止まってください。資金を解放するための「手数料」や「税金」を含め、それ以上何も送らないこと。
- 送金元の取引所に知らせます。米連邦取引委員会(FTC)は、すぐに連絡して取引の取り消しを求めるよう勧めています。成功するのはまれですが、早いほど有利です。
- 証拠を保存します。トランザクションID、アドレス、メッセージ、スクリーンショットです。
- 届け出ます。米国ではReportFraud.ftc.govとFBIのic3.gov、英国ではReport Fraudを使います。それ以外の国では、警察や国の詐欺相談窓口に届け出ましょう。
他人に端末を操作させてしまった
遠隔操作ソフトをインストールしたり、画面を共有したりした場合は、インターネットから切断し、そのソフトを削除して、セキュリティスキャンを実行します。それから、別の端末でパスワードを変えます。その端末にあるウォレットは、すべて漏えいしたものとみなしましょう。
端末をなくした、盗まれた
シードフレーズを使って、新しい端末でウォレットを復元します。古い端末のロックが解除されうる状態だったなら、新しいフレーズの新しいウォレットに資金を移します。
2度目の詐欺に注意
損失のあと、前払いの手数料と引き換えにお金を取り戻すと申し出てくる人が現れます。FBIは、民間企業は「暗号資産を取り戻すための差し押さえ命令を出すことはできない」こと、警察が被害者に料金を求めることはないことを警告しています。回収を持ちかけて向こうから連絡してくる人は、詐欺師です。
そのあとで
どうしてそうなったのかを突き止め、その穴をふさぎましょう。信頼できる人に話してください。詐欺は孤立と恥ずかしさにつけ込みます。どちらもあなたの助けにはなりません。
修了です
これで、暗号資産の仕組み、慎重な買い方、自分での保管方法がわかりました。年に1回このレッスンに戻ってきて、もう一度チェックリストを確かめましょう。
今は怪しく見えるサイトにシードフレーズを入力してしまったが、コインはまだ残っている。様子を見るべき?
何も起きていないうちにチェックリストを確かめましょう。問題が起きたら、すばやく順番どおりに動き、お金を取り戻すと約束する人には決して払わないでください。
出典
- US Federal Trade Commission: What to do if you were scammed
- US Federal Trade Commission: What to know about cryptocurrency and scams
- FBI: Companies falsely claiming an ability to recover funds
- ethereum.org: How to revoke smart contract access to your funds
- ethereum.org: Ethereum security and scam prevention
- UK Financial Conduct Authority: Crypto investment scams
- bitcoin.org: Securing your wallet
2026年10月8日にこれらの出典と事実を照合済み。
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