ブロック38 · 5分で読める

パスフレーズとマルチシグ

シードフレーズが1つだけだと、それが単一障害点になります。見つけた人がすべてを手にします。パスフレーズとマルチシグは、これを解決する2つの標準的な方法です。どちらも安全性を高めますが、どちらも自分が締め出される原因を増やします。

パスフレーズ

シードフレーズの規格であるBIP39には、任意の追加機能があります。自分で選ぶパスフレーズです。「25番目の単語」と呼ばれることもありますが、どんな文字列でもかまいません。

ウォレットは、シードフレーズとパスフレーズを組み合わせて鍵を作ります。パスフレーズが違えば、まったく別のウォレットになります。

  • シードフレーズだけ → ウォレットA
  • シードフレーズ + あなたのパスフレーズ → ウォレットB

何から守ってくれるか。 書き留めたシードフレーズを見つけた人が開けるのは、ウォレットAだけです。資産をウォレットBに置いていれば、それは安全なままです。

何がうまくいかないか。 どんなパスフレーズも有効です。ウォレットは、あなたが打ち間違えたことを教えられません。間違ったパスフレーズでは、エラーメッセージもなく、別の空のウォレットが開くだけです。大文字と空白も区別されます。

パスフレーズを忘れたら、コインは失われます。誰にもリセットできません。

安全に使うには

  • パスフレーズを書き留める。記憶に頼らない。
  • シードフレーズとは別の場所に保管する。一緒に置けば、シードフレーズ1つと変わりません。
  • 長くする。改ざんされた端末の事例では、攻撃者が守りをたった1文字にまで弱めていました。
  • 資金を移す前に、両方を使った完全な復元を試す。

マルチシグ

マルチシグ(マルチシグネチャ)ウォレットは、取引を承認するのに複数の鍵を必要とします。一般的な表記はM-of-Nで、N個のうち任意のM個という意味です。

2-of-3のウォレットには鍵が3つあり、どの2つでも支出できます。

  • 鍵が1つ盗まれた: 泥棒は支出できません。
  • 鍵を1つなくした: 残りの2つで支出できます。

Bitcoin Wikiは、これを、どの端末も「単一障害点」でなくすことだと説明しています。

よくある使い方

  • 1人が3つの鍵を、別々の端末と場所に分ける
  • 夫婦やビジネスパートナーが、両方の承認を必要とする
  • 家族や会社の資金の管理

コスト

  • 買って、設定して、管理する端末が増える
  • 取引のたびに手順が増える
  • 鍵ごとにバックアップが必要で、たいていウォレットの設定ファイルもバックアップする
  • 部品が増えるほど、間違いの種も増える

ビットコインでは、マルチシグはネットワークに組み込まれています。イーサリアムでは、スマートコントラクトウォレットで実現します。スマートコントラクトウォレットには、アクセスの回復を手伝ってくれる信頼できる連絡先など、別のルールを加えることもできます。

どちらを選ぶか、そもそも選ぶか

パスフレーズ マルチシグ
シードフレーズを見つけられたときの守り ある ある
秘密を1つ失っても大丈夫か いいえ はい
追加費用 なし 追加の端末
複雑さ 中程度 高い

ほとんどの初心者にとって、適切なのは、シードフレーズをきちんと保管したハードウェアウォレット1台という構成です。複雑さはそれ自体がリスクで、よく理解していない仕組みのせいでコインを失う人もいます。

フレーズ1つを盗まれたら大惨事になるほどの額を持つようになったら、これらの道具を検討しましょう。まずは少額で練習してください。

チェック

パスフレーズを打ち間違えたら、ウォレットはエラーを表示する?

要点

パスフレーズは2つ目の秘密を加え、マルチシグは鍵を増やします。どちらも単一障害点をなくしますが、複雑さも増すので、扱いきれるときだけ取り入れましょう。

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出典

2026年10月8日にこれらの出典と事実を照合済み。

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