ブロック24 · 4分で読める

カストディとセルフカストディ

コインの鍵は、誰かが持たなければなりません。会社が代わりに持つか、自分で持つかのどちらかです。どちらを選んでも、あるリスクがなくなり、別のリスクが加わります。

カストディ:会社が鍵を持つ

暗号資産を取引所や保管サービスに置いていると、秘密鍵を管理しているのはその会社です。あなたはユーザー名とパスワードでログインし、頼めば会社がコインを動かしてくれます。

得られるもの

  • おなじみのログイン方法。忘れてもパスワードをリセットできる
  • バックアップするものがない
  • 売り買いが簡単

負うリスク

米国の証券規制当局はこうまとめています。「第三者の保管業者がハッキングされたり、閉鎖したり、破産したりすると、暗号資産にアクセスできなくなるおそれがあります」。会社が口座を凍結したり、出金を止めたりすることもあります。例はレッスン12で紹介しました。

セルフカストディ:自分で鍵を持つ

セルフカストディでは、鍵は自分で管理するウォレットにあり、バックアップはシードフレーズです。

得られるもの

  • 誰も、あなたのコインを凍結したり、貸し出したり、なくしたりできない
  • 許可を求めずに、いつでも送金できる
  • 会社の破綻の影響を受けない

負うリスク

同じ規制当局はこう述べています。「暗号資産のウォレットを紛失したり、盗まれたり、壊れたり、ハッキングされたりすると、暗号資産に永久にアクセスできなくなるおそれがあります」。サポート窓口もリセットもありません。ミスはすべて自分の責任です。

比べてみる

カストディ セルフカストディ
鍵を持つのは 会社 自分
ログイン情報を忘れた メールでリセット リセットなし。シードフレーズが必要
会社が破綻した コインを失うか凍結されるおそれ 影響なし
自分がミスをした 直せることもある たいてい取り返しがつかない
主な脅威 会社と自分のアカウント シードフレーズの紛失や漏えい

「鍵を持たなければ、コインは自分のものではない」

このスローガンはよく耳にします。取引所にある残高は約束であって、所有ではない、という正しい点を突いています。

ただし、もう半分には触れていません。セルフカストディにも被害者がいます。フレーズを忘れた人、ハードディスクを捨ててしまった人、だまされて偽サイトに単語を入力した人です。自分で鍵を持つほうが安全なのは、それを慎重に扱える場合だけです。

自分にはどちらが合う?

自分に問いかけてみましょう。

  • ウォレットの設定や管理を苦にせずできるか?
  • シードフレーズを何年も安全に保管できるか?
  • この金額を失ったら、どれくらい痛いか?
  • 頻繁に売買するのか、長く持つのか?

たいていの人は両方を使う

よくある使い分けはこうです。

  • 取引所に: 売り買い用の少額
  • セルフカストディで: 手をつけるつもりのない貯蓄

一度にすべてを移す必要はありません。少額のテストで行う最初の出金は、レッスン35で順を追って説明します。

3つめの道もあります。ビットコインやイーサを保有する上場投資信託(ETF)は、普通の証券口座で売られています。持つのはファンドの持ち分であってコインではないので、送金したり支払いに使ったりはできません。

チェック

セルフカストディのウォレットのログイン情報を忘れ、シードフレーズもない。ウォレットのメーカーはリセットしてくれる?

要点

保管方法の選択は、あるリスクを別のリスクと交換することです。会社があなたを裏切ることもあれば、あなた自身がミスをすることもあります。自分が扱える方法を選び、役に立つなら分けて持ちましょう。

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出典

2026年10月8日にこれらの出典と事実を照合済み。

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